7月18日(土) 抗癌剤の翌日 


 朝目覚めたら、意外と普通の目覚め。もっと気持ちが悪いのかと思ったらそうでもなかったからだ。このまま過ぎてくれるといいのだけれど、先のことはわからない。

 しかし、昨日で全て終わると思って喜んでいたのに、A医師にしつこく念を押されて、まだ自分の体は回復途上なのだということでがっかりした。当たり前のことなのに、それを忘れて、投与が終わった途端に自分の体が完璧になっていると思いこんでしまっていた面がある。

ホルモン剤とはどんなものなのか、則に調べてもらったあと、図書館に行って薬の本で調べたが、インターネット以上のものは得られなかった。インターネットというのはすごいものだということを改めて思い知った。

 昼からワイシャツにアイロンをかけて、北海道へ持っていく荷物を作って宅配便で送りだした。その喜びに夢中になって、このまま気分良く過ぎて欲しい。


則裕の記録

 今日は終業式だったので、土曜日だったが職場へ出かけた。でかければ何やかんやと仕事をしてしまうので、結局職場をでたのは3時少し前だった。

 帰ってみると順さんは今のところ、そうへたっているわけではない。少し遅い昼寝をしてから、外へでた。

 さてここでは順さんの新しい薬について調べたことを書こうと思う。キーワードはZENECA421 20mgです。これしか表面には書いていない。最初にわかったのは、ZENECAはゼネカという薬品メーカーであること。それから421という番号を頼りに調べた結果、ノルバデックスという商品名の薬であり、タモキシフェン(Tamoxifen)という薬品であることがわかりました。さてタモキシフェンですが、ここでも活躍したのはキャンサーネットジャパン。

1.20年以上進行性乳癌の治療に使われ、現在は術後の補助的、付加的治療に用いられている。

2.エストロゲン(卵巣ホルモン)は乳癌細胞の増殖を促するが、タモキシフェンはこれを阻害する方向に働く。この効果は臨床研究で証明されている。

3.血液中のコレステロールの低下、骨粗鬆症の進行防止にも役立つ。また妊娠率を増加させる。

4.閉経に伴う更年期障害と似たような副作用がある場合がある。ただし、閉経させるわけではなく、卵巣は正常に機能し続ける。

5.化学療法と併用した場合、血栓症になる危険性が少し増す。

6.長期間の使用者にとっては子宮癌になる可能性が増大する。ただしこの影響は、乳癌の再発と比べて過大に評価されてはならない。またラットによる実験では、肝臓癌を発生させているが、これについては否定的な臨床結果もあり、明確ではない。

7.以上の諸点から、定期的な子宮癌の検診が実行される必要がある。

 だいたいこの様なことだと思います。事実順さんの次のO病院の診察日には沢山の検査項目に○がつけられているそうです。