7月17日(金) 終わったー。が、ホルモン剤開始。


 今日でやっと抗癌剤ともお別れだ。Uさんにこの前より元気そうと言われたが、やっぱり気分的なものが顔にでていたのかな。ただ、最近自分の顔がつやつやしているのを感じている。顔を撫でるとツルツルしているのだ。時々自分の手で触ってみてうっとり、迄はいかないが何でこんなにすべすべしているのだろうと思うほど。胃の腑とは別の感じがこちらに現れているのかも知れない。

 さて今日は抗癌剤終わりということで、診察があった。これで全て終わりかと思っていたら、そう甘くはなかった。今後はホルモン剤を毎日飲むのだとのこと。そんなこと聞いてませんと言ったのだが、ちょっと調べてくるといってコンピュータ(多分)のデータを見に行ってから、「いや、貴女にはこの薬は効くから使いましょう。子宮癌になる可能性はあるが、そのリスクとこのままほおっておくリスクを比べれば、薬を飲んでいた方が良い。」ということで即決まった。癌は細胞を1球でも逃がすと他で芽生えるので念には念を入れるようだ。ま、もう1度抗癌剤といわれるよりは良いか。ただ、ホルモン剤については私にその気がなかったのであまり調べていないので、これからまたデータ集めをしよう。

 薬は28回分。それがきれたらまた診察にいく。その時にはまた色々な検査があるようだ。

さて、今後について次のような注意があった。

 その1・とにかく太りすぎを解消すること。この薬はデブには効かないのだから。でぶっていると患部に行く前に脂肪のところで果ててしまうから、これ以上でぶってはいけないし、次回の診察までに2sは体重を落としてきなさい。(何度もデブという言葉を使って、もう・・・)多少食べなくても良いからとのことだった。こちらは体力を付けねばと、かなり無理をしても食べていたのに。

その2・体温には気を付けること。少しでも上がったらすぐに電話で連絡すること。今は脊髄が一番やられていて白血球が普通じゃないので、十分に気を付けること。風邪かななどと自分勝手な判断は決してしないこと。この事はしつこく言われた。37度くらいでもですか?と聞いたら、それでもとのことだった。まあこれから2,3日はちょっと熱がでるのか今までのことから判断できるから良いとして、その後も続くようだと要注意ということなのだろう。A医師にしては珍しくしつこく念を押されて、これが今1番重要なことなのだなと思った。

 あとは雑談で、体重を減らす為には、毎日の記録をホームページに書くと良いね、と言った。おまけに、傷口のデータもデジタルカメラでとって載せるといいんじゃないと言った。でも人に見せられるようなものではありませんから、と言うと、アダルト指定にすれば、というようなことを言った。まったくもう。

 今日もUさんとKさんと話をした。

 Uさんはいくつかのリンパまでとっている。昨日の私なんかの恐怖とは比べものにならないほどのものがあるようだ。そうだろう、リンパは全身を駆けめぐっているのだから。そこで、1冊の本を紹介された。「食べて治すガンの特効薬」(青春出版社800円)という本だ。次に図書館に行ったら、早速捜してみよう。昨日もそうだが、このところやはり「ガン」と名の付く本に惹かれる。読みたいわけではないのに目が選んでしまうらしい。Uさんは今日は風邪を引いてつらそうだった。則もいっていたが、世間では今風邪が流行っているようだ。お互いに気をつけねば。

 Kさんは手術前に抗癌剤をしているのだが(ガンが大きいので小さくするために)、もう2サイクルが終わるというのに手術が決まっていないとのことだ。たぶん今日あたり決まるんじゃないですか、という話の途中で終わった。彼女はもうかなり髪の毛が抜けている。


則裕の記録

 今日、仕事は調整が主なもの。あとは、暇が無くて読めなかった業界誌に念入りに目を通す。そして、何人かに電話して、意見交換をした。仕事に追われていて、世間の変わっていく様を追いかけられていない自分に気付く。

 夕刻は古い職場の同僚やら16人ほどと飲み会。昔の仲間は良いもんだ。既に、その仲間にも順さんの病気は伝わっていて、自分の近況の番になって、その話を少しした。9時に1次会が引けたので、それを期に帰宅した。

 帰ってきたらもう日記が出来ていて、順さんは好きなドラマを見ていたので、その日記を見よとのご命令。それにしても、ホルモン剤は閉経前の人間にも効果があるのだろうか?読み方が悪いのだろうが、記憶の範囲では、閉経後の人間の治療法と聞いていたのだが。手術後の回診でも、患部は十分にとれていて、浸潤はないと言うことだったのだけれども。血液データにそれがあるのだろうか?