5月4日(月) 前宮御建柱


 昨日に引き続き上社の里曳き。朝食を摂った店のおじさんに教えられて少し近い道を前宮に向かう。朝早かったので人も少なく、今日も絶好の場所で見ることが出来た。何しろすぐ目の前で「オイテーコショ」というメドデコの激しい動きを見ることが出来たのだから。その後、本殿へ行って、また階段登りを見た。今日もすごい迫力だ。このときは、昨日も今日も民家の土蔵(?)の軒下を勝手に借りている。ここが絶好の撮影場所で下から登ってくる様子が目の前に迫ってくるような感じでとらえられるのだ。則など何枚写したことか。

 その後昼食。そういえば、則は、この御柱に限っては露店の食べ物を買ってくれる。今回はいか焼きとたこ焼き。昨日はジャガバターを食べた。

 その後はいよいよ御建柱。なかなか見え無いなあと思っているうちに、いつの間にか一番前に出ていた。いやーよく見えた。いつもは則の方がずーずーしいのに、今回は私の方がどんどん前に出ていったようだ。少しの隙間を見つけるとさっと移動という風に。これもなかなか見応えがあった。が、ずっと立ちっぱなしで疲れた。前宮一の柱だけを見て、(これが12時から15時までもかかってしまったのだ。)本宮の階段登りを見に移動。もう疲れ果てていたが、一生懸命に手を引いてくれる則に引っ張られて、何とか到着。これも一番前にすすり出て、圧巻。

 みんな元気だ。どこからこんな元気が出てくるのだろうと思うが、とにかく街全体、市民全員が参加という雰囲気がこの盛り上がりを作っているのだろう。観光客など肩身が狭い感じだ。

 時間も遅くなってきたので、本殿でお参りをして、お守りを買った。これも珍しく則が買ってくれた。やはり気にしているのだなあ。(当たり前だが。)歩く道々、若い女の子の胸の大きさや、にこやかに笑っている政治家のポスターなどに羨みを感じたりしていたが、この則の優しさがあれば、何とか乗り切れる気がする。

 またまた感謝。こういうこと、なかなか口に出してはいえないが、これを書くことによって、てらい無く伝えられたり、また、冷静に自分を見ようとしたりして、今のところ私の気持ちを抑えるのに役立っているようだ。


則裕の記録

 里曳きは2度目で、だいたい雰囲気は分かっていた。ただ前宮の階段登り(本宮は階段降り)は見ていなかったので、これ中心に楽しんだ。明日は本宮の建御柱(曳いてきた御柱を社の4隅に建てること・・・以降6年間この地に建ち続ける)があるが、割愛して帰京した。前宮は比較的広い場所で建御柱が行われるが、本宮は狭く、私としては建御柱は前宮の方が好きだ。

 今回も感動の連続といった、御柱祭であった。順さんも「良かった!」といっているので、更に満足だ。写真にもあるが、21世紀の最初の御柱もまた順さんに見せたいと思う。

 ハイライトは、スナップに記録したので見て下さい。何れも順さんの作品。