9月29日(火) ガンと言われて


 雨かと思ったが、昼ちょっと降っただけでどうにか帰るときにはあがったので濡れずに帰れた。ついてる。今日はどうということのない平凡な1日だ。が、この平凡というのが貴重なのだ。

 昨日、ガンと診断された人からメールが届いていた。意外と冷静ですと書いてあったが、そうなのだ。私の場合も「そうか、ガンなのか」という感じだった。人ごとのような気がして実感がわかなかったのだ。それからもガンということで落ち込むことはあまりなかった。落ち込んだのは、病気になってしまったということの方だ。つまり、ガンでなくてもということだ。

 治療中も同病の人と話すことで結構気が紛れたし、治療が終わればもう元の体に戻ったような錯覚を起こしている。未だに、私が「ガン?」という感じから抜けきれない。悲壮感がない。やはり快復状態がいいせいだろう。

 既に、手術が終わってから4ヶ月あまりもすぎた。放射線が終わってからも3ヶ月が過ぎた。抗ガン剤が終わってからは2ヶ月ちょいだ。遠い昔のような気がする。


則裕の記録

 ここのところ天候がよくない。秋の長雨のシーズンになったのかもしれない。台風もしばしば発生する。そんな中、順さんの体調は悪くはない。毎日ビタミン剤を飲んではいるが、努めて明るくしようとする気構えが、病気に十分対峙する力となっているのだろう。