則と私と乳ガンと・・・

 今年(1998年)の4月は異常なほどの暑さ。御柱の山出し(5月3日分参照)を見に行った4,5日(上社)も11,12日(下社)も、思い切って弘前まで足を延ばした19,20日も、毎週のように週末は20度から25度を超える夏日を記録していた。おかげで則などはもう、腕と鼻先が一皮むけてしまった。[写真は上社の木落としの一こま]

 御柱はそれなりに見応えがあったし、弘前の桜はエルニーニョの影響か半月ほど早い満開の時期と重なって最高だった。
 が、歩くたびに、「順、どうした?そんな歩き方じゃダメだろ。」「なに?もうばてたのか。これじゃ年とってからどこへも行けないぞ。」と則の容赦ない言葉がぶつけられた。暑さのせいなのか、週末ごとに出かけている疲れがとれないせいなのか、当の本人が一番「こんなはずじゃ???」と思っていたが、日頃の運動不足がたたったのだろうと、反省するにるに留まっていた。[写真は弘前公園のしだれ桜]

 弘前から帰った日、何気なく胸を触ると異常に大きなしこりに気付いた。「もしかしたら?」という不安がよぎったが、2ヶ月前の人間ドックでは、単に乳腺症でごく小さい石灰質のものはあるが特に心配ないという判定だったので、そんなことはあるまいと不安をうち消した。が、やはり気になるので、則に確かめてもらうと、「これはおかしい。すぐに医者に行こう。」という。気が進まぬままにいる私を則は強引に病院に連れていった。[写真は弘前の帰路の新幹線でぐったりの順さん]