4日目 8月22日(金)
 
 サマルカンド 
  ○ベンジゲント遺跡
 午後 バスでブハラへ移動  ブハラ泊○HOTEL BUKHORO NEW(ブホロニュー) 
 
 朝6:00起床のつもりが5時過ぎに起きてしまった。あんなに疲れていたはずなのにどうして目が覚めてしまうのだろうと損した気持ち。
 今日の観光地、ペンジケントは隣の国のタジキスタン領内にあるため、一度出国して、ということになる。その為のビザ代が20$。
 アシアナ航空は週に一便しかないので、別の日本人の団体も同様のコースでペンジケントを目指すという。この情報を握った添乗員氏はこれまでのイスラムタイムを改め、前日から彼らより早く出発すると張り切っていた。しかし、8時の出発がまた15分ほど過ぎてしまった。この時間にルーズなのはお国柄とはいえ、まったくなあ。でも相手の方もそれなりに遅れたので、結果的には早く出発できた。
 国境近くへ行くほど緑が豊かになり、農地地帯になっていく。たばこが主な産業だそうだが、ジャガイモやトウモロコシも作っている。道の両側には桑の木(?)が植えられていてまさに名の通りのシルクロードだ。ところが人々はというと、あちこちに固まってウンコ座りをしている。そのすべてが男性。いったい何をしているのだろう。働くということはしないのかしら。
 9:15分頃国境に着く。5分ほど待たされて出国。緩衝地帯を少し走った後入国審査。といっても、係官がバスに入ってきて愛想を振りまいて終わり。「皆さんようこそ。」というようなことを言っていたらしい。こちらも田園風景が広がっているが、ウズベキスタンと違って働いている人をよく見かけた。勿論男。働き者の国という感じ。10分ほどして遺跡へ到着。
 単なる岩(泥)の固まりのようだが、よく見ると道や家などの輪郭が分かる。現在発掘中とかで、あちこちで考古学者達が活躍していた。アラビア人の侵入によってすべて焼き払われた廃墟ではあるが、そういう所は部屋の感じまでよく分かる。ここは壁画がたくさん描かれていたそうだが、勿論その名残はない。ただいくつかは博物館に保存されているらしい。そういえばここに来る途中の団地の壁には、絵が描かれていたっけ。
 その博物館へ行く。アラブ前、アラブ後、ソ連時代と分かれて資料が展示してある。今は砂の丘で不毛の土地のようなペンジケントも、昔はセラミックの土管で水を引いていたために栄えたそうだ。その実物を目にして、その知恵の深さに感心した。きちんと接続部分もできている。焼き払われてからはその土地を捨て、今の住宅街の所に新しい村を開いたそうだ。博物館では入り口付近で何人か女性がたむろしていた。見学に付いてくるので、お金を払わない人の監視役かと思っていたら、退屈そうにしている人にモノを売っていた。
 見学後、庭で則が土地の男と子と戯れていた。ビー玉を、あめ玉と間違えないように遊び方を教えてから、いくつかあげていた。この子はハンカチをもち、きれいな靴を履いていた。(大人を含め大部分の人々はホコリにまみれたサンダルをはいている。)おそらく、他の子どもと戯れているわけでもなかったので、地元のエリートの子どもなのだろう。あのビー玉、今頃どうなっているだろう。
 それからの1時間は、ホテルまで熟睡。3時にブハラへ向かって出発。約5時間のバス旅行がまた始まる。緑が豊かな田園風景が延々と続くこの辺は、主にジャガイモを多く作っているようだ。用水路が整備されているらしく、水には全く困っていないようだ。人間のいきる知恵というものは素晴らしいものだ。しばらくすると、牧草地帯に変わり牛や馬が放牧されていた。北海道とは比べようもなく広いのだが、どこか似ている。少しの不毛地帯を過ぎると一段と緑が多くなって、いよいよブハラ着
 今までの中で一番洗練された都市のようだ。埃っぽさも無い。8時にホテル着。やっと日が落ちる頃で薄暮。少し赤みの残る空がきれいだった。
 ホテルがロビーもゆったりしていて新しい感じだ。部屋も洗面所もきれいで、こりゃあ今夜も気持ちよく眠れそうだ、と思ったらエアコンが入らない。係りの人に頼んで入れてもらうことができた。英語が通じないので、部屋までメイド風の女性を案内し、クーラーを指さし手で×印をつくると、どうやら理解してくれたらしい。次はタオルが1セットしかないので、これも入れてもらった。それからお風呂に入ろうとしたら、茶色いお湯が出てきた。これは給水管の状態が悪いのだからしばらく出していればいいのだろうと1時間近くも出していたが全くダメ。トラブルはこれだけではなかった。明日の朝食でもゴタゴタして、添乗員が交渉してやっと決まった。ビュッフェ形式でないのがその原因のようだ。本日の夕食はまあまあ。キューリ、トマト、人参は前と同じ。ハンバーグ風のものは肉のかたまりだが、焦げすぎたものと思えば食べられ無くはない。味もまぁまぁついていた。食後のアイスクリームは久しぶりにおいしかった。唯一このホテルで勧められるのはサービスの良さ。お茶を飲み干すとすぐに次のを次いでくれる。ま、いろいろあったけれど、今日と明日はここに泊まるしかないのだから、うまく工夫して少しでも快適にしよう。ということで、お風呂は茶色のままで我慢して入る。則裕は今日も水作りに燃えている。夜にはクーラーもよく利いてきた。よく眠れそうだ。本日の水の使用量は1L。

○HOTEL BUKHORO NEW(ブホロニュー)
 以下はホテル ブホロ BUKHORO/HOTELのデータ。1974年にたてられ空港から10キロ、町の中心にあるホテルです。ベット数は366、ルーム数183その他、民族料理のレストラン、バンケットホール、バー、カフェなどがある。
    住所:40-LET, OKTYABRYA STREET 8, BUKHARA, 705016
    電話:(7-36522)-32276, 35004
    ファックス:(7-36522)-35750
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