7月23日 |
天気 曇りのち晴れ ヌワラエリヤ→75km→キャンディ
○朝
今朝も5時に起床。早い目覚めが習慣になっているのか、早めに起きてしまう。外へ出てみると昨日は見えなかったホテルの概要が見えた。おとぎ話に出てくるような可愛らしいホテルだ。内部も写真のように重厚そのもの。しかし、ここの土地柄なのか、やはり少し霧がかかっている。霧雨か。6時30分にビュッフェ朝食。
○ヌワラエリヤ出発
7時25分出発。今日は今回の第一の目的「ペラヘラ祭」があるので楽しみな1日だ。昼間は適当に流して体力を温存しようと思っていたが、バスはまたすぐに止まる。
7時30分〜40分。イギリス時代の郵便局を見るためだ。なるほど、絵になる建物だ。隣の銀行も見る。とそこへ、日本語で幼稚園と書かれたバスが走る。思わずシャッターを切る。またバスに乗って走っていくと、もう目に入るのは茶畑だけ。ずーっと続く。スペインのオリーブ林と同じように圧巻だ。
8時20分〜9時は紅茶工場の見学。今日は満月ということで工場は休み。工場に横付けしていた従業員とおぼしき一団の車も、これからキャンディーへ向かうらしい。それで茶畑で茶摘みをしている人もいなかったのだそうだ。ここで、BOP(ブロークンオレンジペコ)という紅茶を試飲。これはストレートで飲むのが良いとのこと。早速則は購入。順さんはおみやげようにパックになったものを購入。
9時28分〜31分またまた茶畑撮影タイム。少し雨が降っていたが、そんなことはお構いなしにカメラを構える。とにかく見渡す限り茶・茶・茶だ。ところがここに複数の少年が登場。グッバイボーイならぬ花ボーイというのだそうだ。蛇行した道を走るバスを追いかけて直線距離を駆け下りては花を売るという商売だ。2度ほど停車して買い求める。また途中道ばたの店で赤いバナナを買ってもらって食べる。甘くて美味しかった。
9時35分、またランボラ滝にて撮影タイム。滝はこれだけではなく、ここまでにいくつも見かけた。皆一様に落差が大きくて水量も豊富だった。途中ジャックフルーツがたわわになっている木や大きな蜂の巣なども見た。
10時25分〜35分、トイレ休憩でレストランに立ち寄る。ここで初めて日本人ツアーに会う、向こうは40人ということでほぼ満席の大型バス。それだけで優越感を感じて喜んでいるおじさまもいた。
途中バナナ売りの屋台を見つけてバナナを食べる。皮が赤くかつ薄い。あじはちょうど熟れた頃で、普通のバナナと同様であった。
○キャンディ【世界遺産】
11時18分、スリランカ最長のマハウェリ河を渡り、キャンディに入る。とたんに都会らしい騒然とした賑わいになる。また、道道には、今夜のお祭りの場所取りの人たちがもう座っていて、青森のねぶた祭りの時を思い出した。(写真はその時絵はなく後から撮ったものだが、階上にも階下にも歩道にも人があふれている様子がうかがえる。)
○ペラデニア植物園(11時40分〜13時まで)
ここは、「この木何の木の木(ピコスベンジャミナ)」と同類の木があるというのが宣伝文句になっている。尤もこれは日本でしか通用しないだろうけど。でも、実際このCMの撮影はハワイで行ったのだそうで、ここの木とは全く関係がないのだ。ただ、この植物園はそれだけではない。広い敷地に所狭しとたくさんの種類の花や木が植えられていて、全部見て回るには1日かかると言っていた。初めて見る沙羅双樹、ドリアンの木、そして圧巻は木の上に花が咲いたように群がるコウモリの大群など、見るべき物がなるほどたくさんある。ただし、そういう客もいるだろうが、木陰で過ごすアベックの何と多かったことか。
13時20分から今日もビュッフェスタイルの昼食。キャンディ湖を望むレストランだ。向こうには仏歯寺が見える。ここの人も皆人なつっこくて、トイレが分からずうろうろしていたりすると必ずと言ってよいほどあちらから声をかけて教えてくれる。ただし、外への出口は分からずうろうろしてしまった。ここで14時10分まで過ごし、いよいよ見学にはいる(右の写真はキャンディー湖越しに見た仏歯寺)。
○仏歯寺(14時30分〜50分まで)
ここは、今日ペラヘラ祭のために入れるかどうか分からなかったのだが、15分という条件付きで見学ができるとのことだった。寺の前には今夜の祭りに参加するのであろう象たちが、体を洗ったりえさを食べたりしていた。さすがに大きい。うんこも大きかった。さて、肝心の寺。3階立てのメインの寺は正面がきらびやかで金色が日に照らされてまばゆいばかりだ。随所に施された彫刻も派手だが素晴らしい。さて、いよいよ中に入るとなると、ボディーチェックが厳しかった。男女別の入り口から入って、バックの中身を見られるだけでなく体を触ってのチェックを厳しい顔でされた。何年か前に爆破騒ぎがあったかららしい。
中に入ると仏歯が置いてある廟のような物の前ではたくさんの人が跪いてお祈りをしていた。が、我々は遠慮なくシャッタ−を切る。現地の人はどう思うだろうかと思いながらも手は止まらない。今日はこの中の仏歯はお祭りで使うのでここにはないとのことだった。ここもきらびやかな廟だった。前には人々が献花した蓮の花でいっぱいだった。そこから少し奥へ行くと、新しい建物がある。ここには諸国から献上された仏様や仏教の歴史の額などがある。日本のもあった。
寺域にはヒンズーの神社(シュラインとあるから神社か?)があり、ここにも人が詰めかけていたが、みんな一様に白装束なのは何故だろう。やはりお祭りのようなことがあるのだろうか。ここは15時に出発。道が混んでるとずいぶん時間がかかると言われていたが、全く混雑はなく15分後にはホテルに着いた。
ここのウエルカムドリンクはミックスジュースだったが、順さんは薬くさいと言って半分も飲まずに残してしまった。部屋番号が分かるとボーイが荷物を持って一番に案内してくれて30分には部屋に入ることができた。さて夕食だが、祭りに出発する前には無理と言うことで、祭りから帰ってから、つまりは12時過ぎになるというので、持ってきた食料を口にして出かけることになった。再集合は17時。そして即出発。
○ペラヘラ祭 ・・・ペラヘラ祭の詳細は「ペラヘラ祭と象サファリ」にあります
もうこのころになると道路も相当な混雑で、バスは思うように進めず、途中で下りて歩くこととなった。両側の道路ももう歩くことができないほどの人で埋まっている。我々は車道を歩きながら目的の観客席へと向かう。そこは一段高くなっている椅子席で、道路にじかに座って待っている人たちをかき分ける形で席に着いた。
時間はもう18時になっていた。しかし、聞くところに依るとスタートは19時45分で、この場所を通過するのは20時10分頃ということだ。まだまだ先は長い。待っている間に不満を口にする人もいたが、まあ、お祭りを見ようとすれば、このくらい待つのは覚悟しなくちゃ。昼から座っている人たちもたくさんいるのだから。それにしても、蒸し暑い中待つのはやっぱり大変だ。水を飲みすぎるとトイレに行きたくなるし、といって身動きできない状態で詰め込まれているからそれもならないし。
おしりも痛くなってちょっとイライラしてきた頃やっと行列の先頭が来た。もう21時15分になっていた。当初の予定より1時間も遅れている。ということで帰りはかなり遅くなるだろうことを覚悟した。(みんなはぶーぶーいっていたけれども、御柱祭だって予定通り行った試しはない。翌日に日程を持ち越すことさえあるのだから。)
行列の先頭はパトカー。灯を回しながら露払いだ。その後に爆竹の一団が来た。爆竹をならすと沿道の人々がコインを投げる。それを拾い終わるとまた少し進んで爆竹をならすという具合だから、カメのような進み具合だ。やっとその一団が過ぎるといわゆるキャンディーダンスというのだろうか、打楽器を打ち鳴らしながら踊る一団が来た。そしてその最後に象。象は1頭の場合もあるし、多いグループでは3頭も従えていた。この象さん、きれいな飾りを付けられていて、中には迷惑そうに嫌々をしているのもいたが、皆おとなしく従っていた。この踊りと象で一グループとなる。
こういうグループがいくつか通り過ぎたあとに、22時20分仏歯寺の歯の入った銀のパゴダが通った。右の写真でわかると思うが、この象が通るときだけ道に白い布が引かれる。仏歯の入った容器はきらびやかなきんきらの物で象の背中にしっかりとくくられていた。そして最後にその代表のような人が通り一段が終わる。本当は仏歯寺のはここで終わりだったのだそうだ。次から次に同じような繰り返しであったが、これは近隣の寺の物なのだそうだ。代表が来て一つの寺が終わり、また次の行列が、ということなのだそうだ。日本人の行列もあった。西洋の楽器などを取り入れ踊りも新しいものもあったが、あまりにも同じ繰り返しなので最後の方はちょっと飽きてきた。でも象の数は70頭くらいはいたのではないだろうか。
23時30分すべて終わる。いっぱいの人が一斉に帰るのだから、当然といえばそれまでだが、身動きできないほどのすごい人の波。しばらく立ちすくんで時を過ごし、バスの所まで歩いて行ったが、バスまでの道は長かった。しかも街灯とかない道なので、暗くて危ないので、則には頭の後ろ向きに懐中電灯をつけてもらって道しるべにした。ようやくたどり着いたバスは、0時10分に出発。
0時30分にホテルへ着くと、それまですぐにでも寝たいと言っていた人々が(勿論我々も)そのままレストランへ行って食事をとった。さすがに順さんはあまり食べられず、1時30分 就寝となる。
【ホテル】 マハウェリリーチホテル 207号室
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