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2001年1月2日(火) ラ・ベンダ屋外博物館・パレンケ

・・・暫定版で写真掲載の際に大きく変更される可能性があります

 【飛行機でビエヤルモーサへ】今度の旅は日程がきつい。今朝は6時30分には出発だ。それでもホテルから空港までは近いので、野口英世の像のある病院の脇を今日も通りながら、空港へ向かう。6時50分に空港内レストランにてアメリカンスタイルの朝食をとる。則にはスクランブルエッグ、パン、コーヒー・紅茶というこの簡単な朝食が結構口に合ったようだ。
 朝食後、8時10分に搭乗ゲート待合室に移動。しかしながら飛行機がなかなか来ない。この飛行機、MX7901便は実は明日も利用するのだが、キューバからカンクンを経由し、やってくる。飛行機の各駅停車版だ。9時5分になってようやく搭乗手続き開始、9時18分離陸。直ぐに9時35分から、飲み物のサービスがある。でもあっというまの10時5分にはビエヤルモーサ空港に着陸。機上から見た風景は緑と水がいっぱいだった。そのせいで、蚊もすこぶる多いらしく、虫除けスプレーは必需品だ。10時20分にはバスの中。

 【ラ・ベンダ屋外博物】直ちに行動開始だ。時間が飛行機が遅れた分押している。10時40分、ラ・ベンダ屋外博物館着。オルメカ文明の発掘物である巨大頭の石などをみる。オルメカ文明の遺跡がちょうど石油の埋蔵地と重なり、メキシコ政府が石油採掘を優先させたため、遺跡を保存せず、発掘された物をこちらに展示したそうだ。ヘッドギアをつけた黒人の巨大な頭は有名だ。そのほか全部で33点の石像物を見学する。駆け足でぐるっと回ったが、期待していたほどのこともなく時間的に不足感はなかった。11時35分に出発し、パレンケへ向かう。
 途中13時30分から14時30分までパレンケ近くで昼食をとる。LOS LEONES にて。コンソメスープ、鶏肉のオーブン焼き、フルーツ、コーヒー・紅茶。

 【パレンケ遺跡】14時45分パレンケ遺跡到着。最初にメインである碑銘の神殿を見学する。れいのパカル王の翡翠の面で有名なところだ。ただしここも登ることは禁止されていた。最上の所に監視員がいて見張っていた。
 次にパラシオ(宮殿)と呼ばれている複合建築物を見る。時代が古いこともあるが、かなり破壊が進んでいる。他のところもそうだがマヤアーチがここでは木のつっかえ棒をしている状態で発見されている。25も部屋があり、スチームバスやトイレも備え付けてあった。物見の塔は天文台の役目も果たしていたらしい。裁きの部屋にはレリーフやマヤ文字が鮮明に残されていた。
 パラシオの次に密林の中の朽ちかけているいくつかの遺跡を見ようとしたが、乾期にしては珍しい数日続いた夕方の大雨で、道路が所々寸断されていて、時ならぬジャングル探検ツアーの様相を見せた。ここでは番号しかつけられていない建物をいくつか見ることになった。またその道の至る所に人工的な石が散乱しており、その付近一帯が大きな町を形成していたことが分かる。一番の驚きは川の護岸整備をしていたことだ。やはり水の重要さを認識していたからだろう。
 下がぬかるんで滑る人もでてきたので、ジャングルツアーはそうそうにあきらめて十字架の神殿群に行く。十字架の神殿を中心に向かって右に(トウモロコシの)葉の神殿、左に太陽の神殿が配置されている。高さもこの順番。そしてこの順に我々も登る。降りては次のに登る。半端じゃない階段をひたすら登る。
 それぞれの神殿には建物がのっているが更にそれがちょうど鞘堂のようになって中心部が守られており、そこに綺麗なレリーフがある。ここにはパカル王が操縦士に見えるようなレリーフがあり、それがマヤ人宇宙人説の出所となったらしい。しかしながら当然暗くシャッターも禁止されているから、定かには眺めることがかなわなかった。
 そのあと球技場をみた。今までの中で最も小さなもので、おそらくは競技者は1対1か2対2くらいのものであろうと推定されるが、すでに輪も残ってはいなかった。自由時間となり殆どの人が滝を見にいったが、我々にはすでにその体力はなかったので、碑銘のピラミッドおよびそれに連なる2つのピラミッドを、遺物であろう石で作られた椅子に座りのんびりと鑑賞をした。17時に辞す。
 17時20分にホテル着。夕食はホテルの中のプールの見えるオープンテラスのレストラン。食事中に雨が降り始めた。ここ何日もこうした状態が続いているという。だから今日もジャングルツアーになったわけだ。

 【ホテル】ミシオン・パークプラザ 103号室

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