Egypt 旅行記(2004年12月25日)

アブシンベルからアスワンへ

<移動> 予定(7:50)MS246(8:35)アスワン
 4時に起床して、パンとコーヒーだけという朝食を済ませて6時30分にはホテルを出発した。途中33分に日の出を迎えた。バスの出発を後10分遅らせれば雄栗日の出を観られたものの、少し残念。空港へ入るのにまずX線を通る。それから手続きをする。
 予定より早く7時45分には離陸。すぐにパックのジュースが出たが、飲む間もなく8時9分にはもう着陸だ。飛行機だと早いが、やはりバスだと時間がかかって大変なのだろう。それにしてもあっけない。

<アスワン>
○アスワンハイダム 9:10〜9:30
 空港からバスに乗って20分も走るともうダムに着いた。大きな記念塔が目を引く。ハスの花なのだそうだ。ガイド氏が一生懸命説明するので、うなずきながら聞いていたが、ダム自体はそう珍しいものではなく、一通りの写真を撮ってすぐに移動。日本人にとっては、確かにでかいダムだけれども、要するにダム自体は珍しくもないものなのだ。ごめん。
 遠くにやはりダムの建設で水面下に沈まぬようにと移設されたカラブシャ神殿が見えていた。そちらの方が魅力的だった。

○イシス神殿 10:00〜11:15
 9時45分頃船着き場に到着。そこで船をチャーターして5分くらいで神殿のある島に着く。この神殿もダムの建設のためにここへ移設された。そこへ行く船がものすごい数。それも勝手気ままに場所に着いているので大混雑。が、手慣れたもので、我々の船はあちこちの船にぶつかり蹴散らしながら進んで行った。
 徐々に神殿が見えてくるとその大きさに圧倒された。それは予想を遙かに超えていた。というよりもこれまで知らなかったのだ。
 船を降りて行くとまず列柱がたくさん並んでいる外庭へ出る。その一つ一つにハトホルの顔が掘られている、いわゆるハトホル柱になっている。その奥に第一塔門がグーンと見上げるように聳え建っている。ここの素晴らしい所はそのレリーフにあるといってもいいだろう。それは第二塔門にも神殿の内部の部屋にも全てにくっきりと残されている。コプト十字もあり、一時教会として使われていたことを物語る。そのいずれも保存状態が良い。2300年も前に造られたとはただただ驚くばかりだ。
 外へ出るとトラヤヌスのキオスクが形良く残されている。
 イシス神殿群を見た後、アスワンの街を目指す。アスワンは昨日ちらっと訪れた。ヌビア村見学だったが、そのヌビアの昔の生活をかいま見ることの出来るのがヌビア博物館。

○ヌビア博物館 12:00〜13:00
 ヌビアはファラオ達にとって敵でしかなかったのだが(王の権威の象徴物語には必ずヌビア等のエジプトの脅威になった国々の兵士丙子がとらわれている図柄が定番)、歴史は彼らの文化をこうした立派な博物館に収めて尊重するようになっている。
 館内の中央には大きなラムセス2世の像があった。
 中にはたくさんのヌビア遺跡からの出土品が並べられている。ヌビア人の生活もわかるような展示もあった。展示品の数は多くヌビアの人たちの生活だけでなく、ファラオに関する展示などもあったし、またここは庭園等も見事な所なのだが、博物館の朝の開館時間の問題と、昼食の時間が遅くなることもあって、見学時間が省略された感じだった。
 ヌビア博物館に隣接して放送局などが集中している。その中の一つにコブト教の教会がある。コブト教というのは原始キリスト教の面影を残すキリスト教の一派らしい。エジプト人のほとんどは今ではムスリムであるわけだが、それでも数パーセントは他の宗教で、その最大勢力がコブト教と言うことらしい。基本的には宗教的には自由だというのが、エジプトのスタンスということだ。塔の先頭が三日月でなく十字架になっているからキリスト教の教会であるとわかるが、我々にはそこを隠されるとモスクとの区別があまりつかない。


○昼食 13:10〜14:25 紅茶 5p×2
 ナイル川が見える小高い丘のレストランでやや遅い昼食。エジプト家庭料理ということで、それなりにおいしかった。写真はモロヘイヤのスープ。

○未完のオベリスク 14:35〜15:05
 石切場に行くと大きな石がごろごろしているだけでなく、オベリスクが一つ横になっている。切り出す途中でひびが入ってしまったために放り出してしまったものだという。なかなか上まで見ることが出来ないものだが、ここでは細部まで見ることができる。
 この未完成のオベリスクのある場所はもはや町中という場所にある。我々はもっと石切場というので山の中を想像していたわけだが、その想像は見事に裏切られた。丁度真新しい白いテントを石切場の前庭に張っていたが、大統領など誰かえらい人が来るためなのだそうだ。どこの国でも同じだと思った。

○ファルーカ舟 16:05〜17:00
 オベリスクを見てからホテルへ向かう。ホテルはナイル川の中ノ島にあるので、船でわたらなければならない。少し船を待たされて、スーツケースとともにホテルへ向かう。ホテルで一休みしてからファルーカ舟に乗る。青い空に真っ白な帆がきれいに広がっているのを何度も見ていたのだが、今度は自分たちがそれに乗る。
 ほどよく風が吹いているので、想像以上に気持ちのいい物だった。ゆったりとした時間の中に気持ちよく浸ることができた。
 狭い場所では、ファルーカ同士の帆が絡み合うようなシーンも見られた。丁度夕日が沈む頃で、この遺跡は上に運ばれたものかどうかは定かではないが、夕日に照らされて綺麗に遺跡が見えた(左上の写真)。

<夕食> 19:30〜 紅茶 7p×2

<ホテル> ☆☆☆☆ISIS ISLAND ASWAN イシス アイランド アスワン 547号
 アスワンにはナイル川の中洲に高級ホテルが立ち並ぶ。ここも島ごとひとつのホテル。
 そのために船でなければ行くことができない。敷地は広くゆったりしていて、部屋も悪くない。バスタブも大きくゆったりと湯につかることができた。

★本日の歩数 則(10,756) 順(9,245)