ニュージーランド花紀行 第七日目(2004年2月2日)


クロムウエル ワナカ湖

<朝>
 今日は移動日。ただ走るだけの日だが、それだけではまずいということなのか途中で果物狩りという計画が立てられている。
 そのために出発は7時45分と早い。気温はまだ17度。

 ニュージーランドは町中は時速が60kmとかに抑えられているが、一歩そこをでると100kmになる。そのためにほとんどをそのスピードで走るわけで、道路に飛び出してきた動物を避けるということなど考えられない。というより、外来種の動物は轢いても構わないという規則になっているようで、道路にはたくさんの小動物の死骸が放置されたままになっていた。はじめはビックリしていたが、あまりの数の多さにそのうち気にもならなくなった。

<バンジージャンプ>
 途中でバンジージャンプを商売としての発祥の地という所を見学することになった。目もくらむような高いところにジャンプ台があった。そこへ行くだけでも足がすくんでしまいそうな所から、身を乗り出すようにして仕事をしている人が何人もいてビックリ。しかも次から次に飛び出す人がいるのにまたビックリ。ロープが2本用意されていて、交代に飛び出すのだから、需要も多いということなのだろう。物好きな人たちだ、と思っていると、我がツアーのメンバーでも、結構やってみたいという人がいたのでまたビックリ。我が家では考えられないことだ。せめてお土産に、バンジーをする羊を買う程度のことだ。
 バンジージャンプというのは、飛び降りるのはわかっていたが、その後どうなるのか不明だったが、この日で解決。なるほど、下で船が待っていて、竿を掲げてそれに捕まって徐々に下りてきていたのだった。
 それにしてもゴムが伸びきるまで何度も繰り返し上下する勇ましい人々に感服。

 クロムウェルに近づくにつれて、周りには畑が見られるようになった。ワインのためのブドウ畑だ。最近ニュージーランドのワインは評価が高くなっているというが、ようやくその産地を目にした。

<クロムウエル さくらんぼ狩り> 10時55分〜12時10分
やっと着いたクロムウェルでさあ、果物狩り。今日はサクランボということだ。
 小さな袋を手渡されて好きなだけ採りなさいということだ。勿論食べ放題。以前日本でやったときにはたいしたことなかったのであまり期待はせずに農園に行った。
 しかし、木の大きさに驚いた。そこへ実もたわわになるとはこのことだろう。びっしりとサクランボが付いている。特に赤いのは色鮮やかで、しかも一口食べてその味の良さにビックリ。何とも甘くて美味しい。しかも無農薬でやってますから安心とのことで、たくさん食べた。袋に入れるのはしたくなかったのだが(持って帰ってもどうせ食べないのはわかっているから)、案内のロビンおばさんが、少ないといっては次々に入れてくれるのでいっぱいになってしまった。
 ここで、マヌカの蜂蜜を試食したらとても美味しかったので、また買い込む。
 この蜂蜜の生産は全島で盛んらしく、あちこちで目にすることができた。蜂蜜の種類は、マヌカばかりでなくクローバーや他のものもあった。

<ホテルへ>
 ホテルまでの道のりは長い。途中の休憩場所で(15時30分頃)、またソフトクリームを食べる。
 そこから1時間ほど走って、ようやくマウントクックが視界に入ってきた。うっすらと頂上に雲がかかってはいるが、ほとんど見えるといっても良い状態だ。あまりにもきれいなので、途中で撮影タイム。プカキ湖も太陽の光に反射してミルキーブルーといわれる色そのままに輝いていた。ローズヒップの花と良く調和してきれいだった。
 さらには、ミューラー氷河の見えるところでも撮影タイム。すっ飛んでバスを下りていったじいさんがいたが、かようにカメラマンの意欲をそそる所だ。足下にはタンポポやニュージーランドブルーベルが可愛らしく咲いていた。
 この日はお天気に恵まれ、周りの風景が感動を伴って迫ってきていた。

<夕焼け>
 夜がくれるのは遅い。それでも夕焼けは確実にある。時刻は夜の9時過ぎ。
 この頃になると傘雲をかぶったマウントクックがくっきりと浮かび上がっているのでまさに絶好の被写体になった。夕焼けが終わる頃、今度は丸い月が自己主張を始めた。

<ホテル> ハーミテッジ HERMITAGE 515号室(アオラキウイング)
 このホテルはすごかった。各部屋からマウントクックが見られるというので期待はしていたが、想像以上に素晴らしかった。アオラキウイングという高い建物の方で、ここに入るのは難しいということだったが、7割近くがここで締めているのだから、まあそんなこともあるまいというのが我が家の考え。でも、真正面にマウントクックが見えるのだからいうことはない。
 バスタブも大きくて久しぶりにゆったり入れた。

戻る