ニュージーランド花紀行 第四日目(2003年12月30日)


フォックス氷河 マテソン湖 クイーンズタウン
 マテソン湖駐車場→20分→第1ポイント→15分→view of view→10分→第3ポイント→45分→駐車場

<朝>
 今日も出発は早い。昨日行く予定ながら行かなかった、フォックス氷河をはじめに見学するためだ。それでも朝の早い我々は気にならず、準備を終えて早々と朝食場所へ向かうと、庭にきれいに虹が架かっていた。どうして今頃ここになのかわからないが、まぎれもない虹だ。昨日見えなかった山も頂上までよく見える。今日は快晴、朝から気持ちがいい。
 7時35分にはホテルを出発して今日最初の見学、フォックス氷河へと向かう。

<フォックス氷河> 8時10分〜8時50分
 バスを下りて、氷河の造ったU字谷の底をしばらく歩くことになる。川には氷も浮いて、氷河が溶けてできたものであることがわかる。色は特有の灰色がかったものだ。
 ここは、昨日とは違って、かなり氷河に近づけるため、氷河の大きさを実感できる。あまり近づきすぎると却って写真に写せなくなるので、全体が見える辺りでストップ。
 氷河自体は汚いときいていたが、朝の光に反射してあまり気にならなかった。所々に赤い石があったが、これは着色したものではなくて、レッドラクインというものだ。

<マテソン湖> 9時10分〜11時10分
 さあ、いよいよハイキング。といっても今日は足慣らしの軽いものだ。お天気は最高。真っ青な空で、タズマン山とマウントクックが頂上まではっきりと見える。こんなに見えることは珍しいのだそうだ。ついてると思いながら歩き始める。
 今回はガイドがついているわけではないので、鬱蒼としたシダの中をそれぞれのペースで歩いて行く。人1人がやっと通れるような狭い木道が続いている。はじめは皆と一緒に歩いていた順さんが徐々に遅れ始めてやがて前後に誰もいない状態になる。といってそれほど高低差があるわけではなく、平坦な道なのだが、歩くスピードが遅いだけだ。
 10分も行くと第一のポイントに着いた。畳2枚程度の広さで見学台が湖に突き出すように造られている。ここで則と合流。この頃になるとマウントクックの上に雲がかかり始めた。熟年の女性が静かにこっちへ来いと手招きするので、近づいて湖面を見るとウナギがいた。これは、この地方独特の太くて短いウナギだ。昨日子どもたちが列車に向かって成果を披露したものと同じもの。
 そこから更に15分ほど行くと第二のポイント。view of view というちょっとした小高い丘の上の見学場所だ。ここはかなりの急坂だったので、息が切れた。しかし上ったかいはあった。素晴らしい風景だった。青い空と雪を抱いた白い山、それらがうっすらと湖面に映えていた。
 しばらく休んでからまた次のポイントを目指す。
 第三のポイントはリフレクション・アイランド。ここでは湖に映ったマウントクックを見ることができる所なのだが、今日は残念ながら湖面が風に揺れていてはっきりと見ることができなかった。それでもやはり見応えのある風景だ。雪の白さが湖面を鏡として映し出されている。
 そこからは残りの半周を回って駐車場への戻りになるが、この道が結構厳しい上りが続いて、何度か休みを取った。が、それもしばらく行けば下りになる。途中で、ランの花ですよと教えてもらった。これが後でたくさん見ることになる「グリーンフーテッドオーキッド」との出会いだった。
 駐車場が近くなるとまた山々が見えたが、マウントクックの山頂の雲が晴れることはなかった。代わりに、きんぽうげ(バターキャップ)の花がたくさん咲いていた。

<ホテルへ>
 それから、まずモケア湖という所で写真タイム。ここまで来る道の両側にもこの湖畔にもタンポポの花がたくさん咲いていた。次はタスマン海を臨む撮影ポイントで。確かに海の色がきれいで車も多く止まっており、観光地になっていることがわかる。こんな風に所々で写真タイムを取りながら行ったので遅い昼食となった。
 ハーストの町にあるワールドヘリテージレストランにてビュッフェだ。
 それからも写真タイムを取りながら、今夜のホテルへ向かう。その中の一つサンダークリークの滝は水量も多く落差も大きくて、印象に残っている。

 ホテルへは、18時30分に着いた。

<ホテル> ノボテル NOVOTEL GARDENS 251号室
 
<この日見つけた植物>
 トイトイ(ススキのよう)、オーキッドフラワー(ラン、オーキッドとはランのこと。名前がわからないがラン)、タンポポ、サザンラタ(赤い花の咲く木)、バイパーズビューグラス(ルピナスに似た紫色の花)、ローズヒップ(ピンクの小さな花の咲く木)、マヌカ、コロミコ、ルピナス、スコッチブルーム(エニシダ)

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