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(2000年5月2日〜5日)

 思えば一年前のことだ。我々はこの五月の連休を利用して北海道へ渡っていた。最終日の5日の記憶には、羽田にモノレールがない時間に降り立った大騒動の記憶とともに、雨模様の中天気予報を信じて有珠山観光に向かい、半ばあきらめ気味だったロープウェイの再開第一便にのって、有珠山山頂□へ昇ったときの記憶だ。その視界360度の絶景は、これまで、則は高校時代から北海道ベスト1と思っていた函館山の風景をしのぐものがあった。今年のゴ−ルデンウィークはしかし有珠の町並みは、あの有珠山バスターミナル脇にある火山博物館の先の大噴火の記録さながらに、死の町と化している。一日も早い山の沈静化と復興を願ってやまない。

 さて今回の連休は惜しいことに5月6日が順さんが休みでないので、5連休にはならず、3連休止まり。でもそれの方が体にはよいかも知れない。我々は連休(それしか休めないからだけれども)を目一杯遊んでしまう傾向にあるから。そして目的地は淡路島。ジャパンフローラ2000の見学一本に絞った日程だ。


5月2日(火)

 JRでの東京駅到着が早かったので、一列車でも早くと思ったがさにあらず、ディスプレイを見るとどの新幹線も満席状態だ。やむなく予約した電車に乗り込んだ。満席状態だったが、どういう事情だか判らないが我々の席の前だけあいていた。したがって、前の席を回転させて足を伸ばして新大阪までのんびりと行くことができた。禁煙席を選んだ関係もあるが、子ども連れが多くて車内はにぎやかだった。後ろの席の子どもが存外おとなしかったことが唯一つの幸せ。夕飯を食べながら飲みながら、そしてまどろみながら電車は数分の遅れで新大阪に到着した。 

 電車を降りて先ず探したのが、Tis(JR西日本の旅行会社)だが、あいにく既に閉まっていた。ジャパンフローラの切符を買おうと思ったのだが、甘かった。次にキオスクで公式ガイドブックを探したが売り切れとのことで、その時点で階下に大きな本屋があるのを思い出してそこに行って無事購入。

 さて泊地を新大阪にしたのは、神戸に泊まりたかったのだが満室状態だったためで、絶対空いている某ホテル(新大阪から数分)を選んだのだが、チェックインしようとしてびっくり。実は結構満室だったらしいのだ。係りの人が明日からツインではなくシングル2つにして欲しい旨の申し出。こんな提案をされるのには、旅の回数が少なくはないだろう我々にとっても青天霹靂の提案。条件はシングル2つ分でもツインより安くすることと、朝食を3食分つけると言うこと。こう出られるとケチな我々は弱い。結局承諾してしまった。ということで、別居生活の今回の旅行の始まり(この日はツインだったけれども)となったのだった。


5月3日(水) 憲法記念日

 昨今の風潮からすれば護憲論改憲論で喧喧囂囂(けんけんごうごう)なのだろうけれども、申し訳ないがそう言うことはどこかへしまって我々は花博の会場へ。実はもっと早めの出発の予定だったのだけれども、アクシデントで朝食を無料で食べることができるようになったので、朝食の開始時間がおそめなのでしたがって出発も予定より1時間弱遅くなった。朝の快速時間帯に間に合うように朝食もそこそこに新大阪の駅へ。

 新大阪7時31分の快速電車に乗る。新大阪で座ることができた。だいたい快速や新快速は新大阪で座れなくても次の大坂でよほどのことがない限り座ることができる。この空き状態から侮ったら、舞子の駅を降りてバス停の高速舞子(舞子の駅の上は既に橋の下のようなものでその上に作られた高速道路上のバス停)まで登ってきてびっくり。もう既に数百人の列になっている。おそらく高いJRではなくて山陽電鉄の舞子公園駅からのお客のほうが多いのだろうか(帰りのバスのお客もJRの方へ歩いてきた人はほとんどいなかった)?

 1時間近く待ってようやくバスに乗り込むことができた。先にも書いたように高速舞子というのは橋詰のところにあるので、動き出せばもう明石海峡大橋の上になる。海峡上は渋滞なく流れていたが、橋のもう一方の端に来るともう渋滞状態。でもさすが地元のバスで、ハイウエイオアシスに一旦入って、そこから高速を降りるという回り道をして渋滞を回避していた。着いたら着いたで、今度は切符の行列。切符の行列が終わると今度は入場の行列だ。こうしてようやく入場できたのが10時近かった。
 東京を今日出発すると、舞子に立てるのは10時30分くらいだろうから、おそらくは入場は昼過ぎになっていて、ぐったりしていたことだろう。朝ごはんをただで食べたおかげでゆっくりになったが、まずまずだったと言ってよい。と言うのは、この後のジャパンフローラ会場の中においては、一部のパビリオンを除けば概ね混雑していても、まぁ待つと言うことは食事場所を含めてほとんどなかったのだから(逆にこの連休でこの状態だとイベントとしての成功が怪しいかもしれない)。

 とはいえやはりメインゲート付近は大混雑だ。それを避けて奥へ奥へと進む。直ぐに各国の展示会場に着くが、花博と言うけれども花がいっぱいと言うわけではない。これは会場全体にいえることで、開場して50日程度は経過していると思うのだけれども、花が少ない。まぁ花博と言うのだからそれなりに植わっているところ(後述)もあるにはあるが、この程度はそれなりのもようしにいけば見られるといった感じのものばかり。花・花・花を期待したほうが間違いなのだろうか。

 それからは広大な敷地を彷徨うことになる。まずはメインゲートの近くの左右の巨大なパビリオンを抜けたところにある国際庭園をうろつく。庭園といってもその国の建物などを15メートルから20メートル四方の広さに作っているのだが、まあ文化にちょっぴり触れるという程度のものでその国独自に花に満ちあふれていると言うこともなくてガッカリ。ユネスコ村を歩いている感じだった。ただ順さんはここの中ではカナダの展示が気に入っていた。

 こんなものかなあと思いながら、今度はテラスガーデンを彷徨うが、花とは無縁のさまざまな作りが並んでいる。と言うより花は所々に植えてあるのだが、育っていないと言ったほうがいいのか?ここも期待外れでたどりついた野外劇場。もっともこの催しのジャパンフローラにだまされた感じで、実際は国際庭園博覧会という感じのものなのだから、枯山水もありな訳ではある。

 さて野外劇場で丁度始まろうとしていた中国舞踊団の公演を見ることにした。本場の歌と踊りはよかったが、無理に日本の歌をうあたっていたのは気の毒な感じもした(こう言うのを日中友好というのは少しおかしい気もする)。その後出た島出身の演歌歌手のステージには思わず早くひっこめという感じで興ざめだった。こうして花と縁のないすごしかたをして、どうしようかと思いながら押し花教室のほうへ向かった。暇潰しに2900円なりを払って額縁でも作ろうかと思ったが、細かい作業になりそうなので簡単にギブアップ。

 3日間も来ることなかったなあと思いながら、いくつかの県から出展されている庭園を通って(これも国際庭園と同じであまり特色といえるものはない)虹の花壇へ着く。ここでようやく花に巡り会ったという感じ。花の中海という池をバックに花が虹のように植えられている。そうあの富良野の様に。でも規模は比べものにならないくらい小さい。規模は小さいがいろんな色の花が沢山並んでいてきれいだった。やっとここで写真をとる意欲がでてきてシャッターをおしまくった。青空に水、色とりどりの花、これが求めていたものだった。遠くに百段苑が見えるがこちらはまだ満開と入っていないようだ。しばらく堪能してから海の方へ向かった。

 海のところというのはフローラゾーン。「しおさい花園」という名のところで、一面花花花で、これが見たかったのだ。海の香りと目にいっぱいの花。本当なら入ってはいけないのだろうが、先人がつけた足跡に入り込んでまたまた写真。しばらく散策しながら堪能した。
 でもここには会場の海側を通っている通りに橋で渡らないといけないところで、中心よりは離れている。どうもやっていることがちぐはぐな感じを受ける。その後観覧車に乗ろうとしたが1時間程度待つということであえなく断念して帰路へ。こうして最初の日は終わった。帰路のバスは渋滞を避けて大きく迂回したので、30分程度で高速舞子についた。地元の淡路交通のバスだからできる芸当か?

 夜は途中下車して、元町の南京街へ繰り出して、いつもの店で食べようとして、ここでも行列に出くわす。でもここでは後もどりできないから、やむを得ず1時間以上待ちようやくテーブルへ。食事が運ばれてきたが、前よりも全体に量が多い感じ。バブリーな頃にはやはりこのような店でも設け主義に走っていたと言うことなのだろうか。



5月4日(木) 国民の祝日

 5時30分起床。夕べは早く寝たのだから、時間的には不足はない睡眠時間だが、このように早く起きたのには訳がある。朝食時間を少しでも早くしたかったから。今日は連休中日(なかび)だからいちばん混むだろうから、そして団体が入っていると食堂は少し早めに開くと予想したから。で、この予想は少しだけ的中した。少しだけ早くレストランがあいたので、15分早い快速電車に乗れた。関西のこのエリアはだいたい15分間隔でダイヤが組まれているので、T台早い電車と言うことになる。この効果は高速バスの行列の長さになって表れた。しかしながら、やはり渋滞は高速舞子のずっと前から始まっており、列は少し短かったもののバスに乗り込むのは昨日よりも遅い時間になった。

 結局会場には入れたのは10時過ぎ。でも入場口は存外すいていた。
 今日の目的は温室だったので、その近くの夢舞台ゲートのバス停まで行きたかったのだが、今日はメーンゲートのところで終点ということで降ろされてしまった。仕方なくそこから歩くことにしたのだが、一番遠いところにあるのだ。途中右左を見ながら行くと、昨日とは違った感じがした。昨日は、花一面を想像していたので期待はずれ感が大きかったのだが、今日はそんなものと思って入ったので、小さく区切られた花壇に沢山花が咲いているのを見てもきれいだと思った。面白いものだ。 

 さて、40分ほどの待ちで入った「奇跡の星の植物館」と名付けられているこの温室は見物だった。まあ、特殊な花があるとか言うわけではないのだが、良くて外気届いていて、いろんな種類の花が咲き乱れているのだ。見たこともないのが多くて、名前を見てもとても覚えられそうにない。行列で歩くのでなかなか思うような写真が撮れなかったが、それでもずーずーしく三脚を使ったりして枚数を稼いだ。ここはベンチがいくつかあったので休憩しながら見て歩くことが出来た。そこで出会った地元の人に、「何を見に来たんですか?」と聞かれて「えっ?」と思った。花以外に何を?と思ったら、「建物を見に来る人もいるんですよ。」ということだった。なるほど。それで昨日のユネスコ村云々も納得がいく。このエリアはおそらくは会場が閉鎖されてからも残るのだろう。

 小1時間ほど見るとそろそろ昼食の時間になったので、近くのレストランゾーンに行って昼食をとった。生ビールと海鮮焼きというのを食べた。則はマグロの中華風サラダというのをたいそう喜んで食べていた。が、結構なお値段で、こんな特別なお祭り気分でなければ入らないような店だった。もっともあちらもそれをねらっているのだろうけど。

 その後、エレベーターに乗って百段苑に向かう。昨日遠目に見てあまり期待を持っていなかったのだが、近くに行ってみると何の何の結構沢山の花が咲いていた。世界の菊を植え付けていたので花が小さくて目立たなかったようだ。ただ、百段というように階段状が続いているので見て歩くのは結構疲れる。それでも、そこから全景が見えるので、晴れた日には行った方がいい。

 戻る道は貝の浜・千の噴水。百万枚のホタテ貝の殻を敷き詰めたという浜はビルの中に作られた水辺という感じだったが、こう暑いとホッとするものがある。噴水は千という数はわからなかった。

 それから下へ降りてトラムに乗ろうと思ったが、これも待ち時間が30〜40分というので止めた。しかも本来なら1周するはずがあまりの混雑に一方通行にしてしまったので乗る意味がない。同じ行列をするならと、機能もすごい列だった入り口前にある「緑と都市の館」の列に入った。待つこと約1時間。世界一大きい花「ラフレシア」を目当てにしているのかすごい人気だ。ただ、ラフレシアだけ見ればいいと言う人には短縮コースが用意されていた。そうもしなければこの人数はさばけないのだろう。ただ短縮コースのご案内をしている人の言い分には少し無理があるようで、2時間待ちというアナウンスだったが我々は実際には1時間も待たないで入れた。

 ようやく中にはいるとまずはお目当ての「ラフレシア」。直径50cm程度の大きさでガラスでカバーされていた。あまりきれいな花ではなかった。今日との植物園だったような気がするのだが、その時に見たラフレシアは1メートルはあったように思う。そこからジャングル作りの部屋へ行く。まさに密林状態。そこでしばらく待たされていったのはそのジャングルを少し上から見てみるという映像の部屋。作る方は一生懸命作っているのだろうけれど、お勉強のような感じで楽しいものではないと思った。そのあとも同じような感じで花を見るのではなく人と自然の共存と言うことを訴える館だったのだということが出る頃にわかった。なぜこんなところに人が多いのだろうと思ったが、行列があると興味を引かれるというアレかもしれない。

 4時を回ったので今日はもう帰ることにした。青空の下、殆ど歩き続けなので疲れた。バスもまた行列だ。昨日の倍くらいの人が並んでいる。ようやく乗ったバスはJR舞子駅行き。多少時間がかかりますと言うことだったが、多少どころではなく30分以上も多くかかってしまった。これなら2〜3台バスを見送っても高速舞子行きに乗った方が早く着く。 

 夕食は則が以前行ったことのある店にしようと話していたが、順さんがあまりにも疲れた状態を見せるので、止めてホテル近くまで戻って摂ることにした。この日は早めに寝る。


5月5日(金) こどもの日

 朝5時30分に起きて、それからこのホテルへ来る前に予め送っておいた荷物が入っていた段ボールに荷造りをした。これは今では多くの人に使われている手段のようで、東京から送る際に酒屋の親父が、皆さん送るのでこの時期忙しいと言っていた。さて我々は最終日も会場を目指した。昨日一応ほかのところに行くのか検討はしたが、まぁ今一度行こうと言うことになったわけ。

 今日はどういう訳か昨日と同じ出発であったにもかかわらず、舞子に着いたらバスの列はすいていて、最初にエスカレーター前で並ぶのが省略できて、その上の階段で昇るところまで一挙にあがることができた。このおかげで8時35分には会場に着いたのだが、入り口は大混雑。えっまだ開いてないの・・・?と思ったが、実は会場は通常9時30分で、この時期だけ30分繰り上げ開場(それもゴールデンウイーク直前に決まった)することになっているのだ。しかしもう入り口付近の人溜まりははみ出して、列は道路側になっていた。9時少し前に列は動き出して、それでも大混雑状態で、入場できたのは9時15分だった。

 この日も最初に温室を目指した。温室はしかしながらみんなが目指すためであろうか、入場はほぼ並ばずに出来たものの、会場内の混雑は昨日以上であった。それでもここの温室の規模と内容は大いに楽しむことが出来た。このくらい花があれば満足なのだけれども。・・・もっとも会場内では花の整備をやっている人たちが結構目に付いたし、サボテンの棘まで取っているという(オイオイ植物が可哀想じゃないか)庭師の人たちもおり、こうした人々によって支えられている博覧会であることは忘れてはならないだろう。それと目に付いたのはボランティアの人。お揃いの緑のジャンパーを着ていたが、会場のあちらこちらでパンフレットなどを配ったりと結構目に付いた。

 会場を出たところで呼び込みをしている人に出会った。人形浄瑠璃の上演をするという。数分後に始まる時間だったので、会場もそう遠くなかったこともあって急遽そちらの方へ。会場は野外劇場のそばの小劇場といった風情のところ。着いてみると殆ど席は埋まっていたが、何とかして席を確保したら、開始時間が15分ほど遅れることがアナウンスされていた。汗を拭くことが出来た。演ずるのは地元の三原(兵庫県立の学校・広島ではない)高等学校の郷土部というところがやるらしい。
 演目は恵比寿が海岸の村へやってきて振舞酒に酔うという話だったが、今日の日のためにアレンジもされており、なかなか高校生をここまでするのは部の指導教官や地元の応援者が大変だろうなぁと感じ入った。下放政策をとれとは言わないが、限られた空間で人は育てられる必要があるのかも知れない。

 人形浄瑠璃を堪能してから、次に水耕栽培のパビリオン(温室)を目指した。途中でカレンダーを買った。このカレンダーは毎日の誕生日の花がのっており、曜日の欄を動かすことによって万年使えるという優れもの。さてその水耕栽培のところでは、たわわに実ったトマトとミニトマト(の木)などが展示されていた。この展示の前の花壇がきれいだった。
 その後食事の場所へ向かった。要領が良い悪いはあるのだろうが、そう要領が良いとは思われない我々でもテントの中の席を確保できた。店も呼び込みをやっている状態だから、食べ物も簡単に手に入った。相変わらず食事はビールとつまみ。でも暑いからビールはすかさず汗になってしまう。

 時間にまだ余裕があったので、引き返して順さんが昨日見つけたカナダと西オーストラリアの庭を見に行く。ここは設計が上手で、うまく自然を生かした自然な作りになっている。本当にその土地へ来たような錯覚にとらわれるほど見事だった。こういう風に作ってくれていると満足満足。やっぱりカナダはいいなあ。この夏いけるといいのだが。芝生で一休みしたあと(ここの芝生は自由に入って休めるので気持ちがホッとする。各地の公園でもこうなるといいのになあ)またふらつく。

 今度は兵庫県各地のディスプレイのコーナーへ行く。「ひょうごの庭」と名付けられたその地区は、ここだけずるいと言えるほどきれいに飾り付けてあった。スペースに余裕があるのだ。ポピーの群落と小川が調和良く設計されていてゆったりと見学できた。

 その後、アジアショーケースと名付けられて土産物店のテントをふらつく。則は何か買えと言うが、触手を動かされるものがなくて結局は何も買わなかった。というより、365日の花言葉カレンダーを買ったので満足だったのだ。かなり暑くなったので、涼みがてらまた花の館へ入った。こちらは早朝でなければ行列しなくてもすぐに入れる。何がテーマなのか今一わからない小ブロックの地域の花の集合体ではあるが、韓国のなどはそれなりに楽しめた。

 もういいかということで、早めに出ることにした。まだ2時で、これからどうしようという見通しもないままにバス停に向かうと待ち時間ゼロですぐに乗れた。時間があるときはこういうものだ。2人とも疲れていたのかすぐに眠ってしまったので、あっという間にという感じで駅へ着いた。各駅停車でのんびり帰ろうというつもりでいたが、則が急に鶴橋へいって焼き肉を食べようと言いだしたので、予定変更。快速に乗り換えて、鶴橋へ向かった。

 鶴橋は今までに何度も来ている焼き肉の町だ。迷うことなく目当ての店へ行く。いつもなら混んでいて行列が出来ているのだが、さすがに4時前という早い時間ではすぐに入れた。それでも本店は無理で支店へ回されたのだが。新幹線が5時23分というのであまり時間がない。さっと頼んでビールもジョッキ1杯だけという寂しさではあったが、堪能した。肉の厚さは東京とは比較にならない。

 30分くらいで食べ終わって新大阪へ向かう。ほぼ満席状態だが、若干の余裕もあり、とてもゴールデンウイークの終わりとは思えなかった。もっとも、終わりとは我々のことで、世の中の人にとってはまだ終わっていないということなのだろう。疲れていたので東京まで殆ど寝て過ごした。


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