8月21日(金) 復帰まであと11日。33000歩


 今日も暑い中をよく歩いた。何と3万歩を越えたのだ。午前中は身体も慣れたのか、割合と楽に歩けた。体が軽くなったような気がして、足の痛いのも気にならなかった。といってもこれは午前中のことで午後はやはりバテバテでダラダラ歩きだった。

 本当は今日は三峰神社に行く予定だったのだが、あまりにも昨日の私がだらしないというので急遽予定を変更して札所参りとしたのだ。

 初めは横瀬駅周辺。一番遠い8番札所へ行く。ここは大きな紅葉が有名らしいが、その大きさといったら始めてみる大きさで、立派な物で驚いた。いやあ素晴らしい。これが紅葉したらホント見応えがあるだろうと思う。ここも今までと同じように古びてそれなりに味があったが、その後の6,7,9番札所は新しくなっていて趣がなかった。

 それから秩父に戻って昼食をとってから、また秩父周辺の札所巡りに出発。

 17番から22番まで順番に回ってきた。20番くらいになると足がバテバテで則とは離れて歩いていた。追いつこうという気にもならなかった。途中3万歩を過ぎたのでご褒美といってかき氷を食べさせてもらった。おいしかったあ。

 ところでこの町を歩いているとよく見知らぬ人に挨拶をされる。それだけ札所巡りの人が多いのだろう。なんて人のいい町なのだろうと思っていると、家庭ゴミは正しく捨てること、犬に糞尿をさせないこと、自転車には鍵をかけることなどの注意書きがあちらこちらに張ってある。やはりいい人ばかりではなさそうだ。


則裕の記録

 (横瀬駅→8)西武秩父から一駅横瀬まで乗る。前半で残っている6〜9をつぶすためだ。最初に一番遠い札所八番西善寺へ向かう。9時に横瀬から進行方向へ線路沿いの道を進む。指導標はかなり整備されている。プラットフォームがとぎれ駅からしばらく行くと、三菱マテリアルの工場の入口に来る。ここから道は右に折れて、一旦線路を横切りそのまま再び反対側を線路沿いに進む。日差しをよける物は何もなく、非常に暑い。約1キロ進むと、前にほこらがあり、道は左右に分かれる。本当は右に道をとるべきだが、ここでは三菱マテリアルの社宅の中を通る左を選択する。左は直ぐに線路の上を越える。そのまま線路脇に降りる道を行く。大きな道に出たら、右に道をとり再び西武線を今度はくぐる。くぐったら直ぐに左折し道なりに下り、「かわくぼ橋」を渡る。渡って、少し行くと突き当たる。右に道を選ぶのだが、ここを左に行くと6番に至る。ここはこのあと選ぶ道。右に曲がってしばらく行けばもう西善寺の甍が見えてくる。指導標に従い左折すれば道は登りとなり、寺に至る。9時40分着。ここは樹齢600年と唱われるコミネモミジの大木で有名。木陰で少し休んでから9時50分 に出発。

 (8→6)先に書いたように、9番に至る道を200メートルほど戻り、曲がらずに直進し、再び線路をくぐりぬけ、至った十字路を左折し少し右にカーブしながら進むと、国道をくぐる直前で道は二手に分かれる。右の道を選び、橋を渡ると登りの道にさしかかる。道なりに登っていくと、武甲山を背にする道に出る。この辺り一体は観光農園になっている。やや長い道のりなので、不安も覚えるが、必要なところにはきちんと指導標がある。観光バスの駐車場が右に見えてきたら、指示に従い右折し道なりに行くと、小さな橋を渡る。前と々ような書き方になるが、これを左に行くと7に至る。ここはあとで通る。右に道をとると、程なく札所6番卜雲寺の坂に至る。坂を上れば、そこが寺。10時25分着。ここからは武甲山の姿が美しい。10時35分出発。

 (6→7)卜雲寺の坂を下りて、来た道を少し戻り橋を渡らずに直進する。道なりに進み、十字路を一つ越えると、これまでとは違い地元の老人会が作った黒い棒状の指導標があるので、そこを右に100メートルほど行くとそこが札所七番法長寺で、10時45分着。納経帳をいただき、10時55分に辞す。

 (7→9)法長寺は来た道ではなく、本堂のほぼ正面の階段を下りる。降りたら右折すると、程なく国道299に出る。ここを右折し、横瀬橋を渡る。渡った直後に川沿いに右折する旨の指導標があるが、これは車用で、徒歩はその先に見える丘を登る道を選ぶ。登り切り、突き当たりを右に道なりにかなり進むと、大きな道に突き当たる。ここを指導標に従い左折ししばらく行くと札所九番明智寺に至る。11時15分着。電車の時間が迫っていたので、急いで納経帳をいただき、11時20分に辞す。

 (9→横瀬駅→西武秩父)来た道を9番の寺に沿い曲がり、そのまま指導標に従ってうねうねと進むと、横瀬駅のプラットホームが見えてくる。急いで切符を買い11寺27分の電車に乗り、11時30分に西武秩父に戻り昼食をとった。

 (西武秩父→17)少し天候が悪くなりかけていると思ったので、一旦宿の近くを通って、順さんはそのまま歩いてもらい、私だけ傘をとりに宿に戻り、順さんを追いかけた。さて16番からの続きを書こうと思う。秩父神社方向から16番に向かう際に途中にアパートがあって、そこを右折すると17番だと書いた。そこから巡礼は始めたい。そこを曲がって行くと、秩父駅から新しく出来た公園橋へ通ずる道に出る。見上げると市立病院が見えるので、その方向へ(直進)進む。市立病院の脇を通り、保健所を過ぎて少し行くと、札所17番の看板が見えてくる。ここを右折する。道は少し上り坂になっていて、左側に上りが見えてくるが、寺は見えず左折するも、まるで人家の中を歩く様。道なりに進むとお堂が見えてくる。札所十七番定林寺。13時10分。結構古いたたずまい。堂の横には鐘つき堂があり、鐘は菩薩像が沢山ちりばめられた珍しいもの。鐘をつく。納経所はお堂の後ろの建物。ここで納経帳を書いてもらった人が、「横浜(高校野球の話)が勝ちましたよ!」と教わる。何を興奮しているのかよくわからなかったが、6点差を逆転しての勝利だった。その人に親切に18番への行き 方をきく。実はこの17番で数としては半分になるのだが、指導標はこの後めっきり少なくなる。訪れる人の数に比例するのか?13時15分に辞して18番に向かう。

 (17→18)納経所の横の5〜6段の鉄の階段を下りて、寺を背にして歩き出し、しばらく道なりに進むと突き当たりに出る。比較的広い道。このあと18番までは遍路道は通らず、町中の大きな道路を進むことになる。右に曲がりしばらく行くと、5差路に出る。そのまま直進すると、秩父線の踏切に出る。見上げると農園ホテルのコンクリートの建物が見える。踏切をわたり、更に5差路からと同じくらい進むと国道に出る。道を反対側に渡り、国道を左方向にとる。この辺り全く指導標はない。天気は持ち直し、日はじりじりと照りつける。照り返しと国道のトラックの埃にいい加減嫌になるくらいに進むと、国道を脇に札所十八番神門寺はある。13時35分着。ここではセルフだがお茶と梅干しのお接待がある。お参りし、納経帳に書いてもらって、お札を貼ってから、しばし休憩をする。次のお参りの方が見えたのを潮時に14時丁度に出発。

 (18→19)19番に至る道筋はもう少しうまい行き方があるのかも知れない。とにかく指導標が殆ど無いので、注意して歩く必要がある。18番から更に道なりにほんの少し(100メートル無い)行った交差点を左折する。交差点の所に酒屋があったので、そこでまた水を仕入れる。直ぐに秩父鉄道の線路を渡る。渡ると突き当たりになるので、そこを右に進む。つまり更に寄居方向へ進む。ここから注意が必要。およそ1キロくらい行くと、右側の電柱に「ここ」と書かれ矢印がある19番札所の表示がある。これを見落とすと永久に19番には行かれない・・・と思えるくらいに指導標はない。この表示に従って左折してしばらく行くと、右側に大きな寺(宗福寺)が見えてくる。ここは本来は19番札所の納経所になっているところだ。ただし普段は19番で行っているので、ここによる必要はないようだ。この寺の門の反対側に遅い道がある。その脇に小さな小さな19番の矢印がある。その指示に従って細い道を行くと、少し広い道に出る。ふとその先を見ると、ガードレールに19と書いた矢印が見える。そこを右に折れる。寺の甍がようやく見える。進むと広い道に出る。その交差点の左 方に酒屋が見える。その酒屋の角を右に曲がるとようやく札所十九番龍石寺に着く。悪戦苦闘30分、14時30分着。この寺は大きな岩の上に出来ている。20番への道を納経所の人に詳しく聞く。14時35分辞す。

 (19→20)酒屋の所まで戻り、左折し寺の外周を回るようにたどると、十字路に出る。そのまま直進するとその先に宿屋があるが、そこを左に折れる。しばらく行き料理屋が見えてくると、秩父橋のコンクリートの高い建造物が見えてくる。道はその橋ではなく、その脇の古い、今は歩道橋となっている旧秩父橋を渡る。橋の下は荒川の流れだ。渡りきると、そこは自動車道で、向かい側に渡る横断歩道はない。向こう側には橋を右に巻くように降りていくと向こうへ通ずるように道路をくぐることが出来る。ただこの道は殆ど人が歩いた形跡がない。我々も注意しながら、道路を直接横断した。横断するし秩父橋竣工記念碑の横を通るとそこは遊歩道になっていて、そのまま林の中に入っていく。20番近道の矢印もここにはある。道なりに行くと、左の林の下に甍が見えてくると、そこが札所二十番岩上堂。堂には道から階段を下りていく。14時45分着。ここは上から見ると屋根が銅葺きで新しく見えるが、なかなか古い建物で趣がある。ここでも次のお寺までの道のりをきく。丁寧に数寺先の道のりまで解説してくれた。14時55分出発。

 (20→21)一旦寺の上の道まで戻り、そのまま道を進む。道なりに進むと、やがて道は少し広くなり、視界が開けてくる。眼下には荒川が削った谷があり、遠くには武甲山、そしてその近くまで行った農園ホテルのコンクリートが見える。更に進むと少し上りになっており、国道へぶつかる。国道を左折して進むと、直ぐに道の右側に札所二十一番観音寺に出る。15時10分着。瓦屋根の本堂の脇に納経所がある。納経所の人と少し話してから、15時15分出発。

 (21→22)そのまま国道を進む。瓦の工場や農園などを通り過ぎながらかなり歩くと、やがて秩父公園橋の姿が見えてくると左側に22番入口の大きな石碑が見えてくる。ここから300メートルくらい左折して入ると、左側に茅葺きの仁王門が迎える札所二十二番永福寺。15時40分着。ここではお茶と梅干しとキューリの漬け物のお接待を受ける。15時45分出発。

 (22→秩父公園橋)元の国道に戻りそのまま500メートルくらい行くと、新たに建造された大きな秩父公園橋の橋詰めに出る。右折すれば音楽寺への道をたどれるが、今回はここまでとする。(16時丁度。)

 そのあと、橋のたもとのミニストップで休憩してから、17時少し前に市内の宿に戻る。