7月29日(水) 白血球数2200。流動食開始。


(順さんの言ったことを則裕が口述筆記)
 夕べは熟睡して、普段なら1時間毎に目が覚めるのに、0時から4時まで目が覚めなかった。検温してからまた5時30分まで眠った。そして洗顔とうがいをした。6時に採血。針が入らなくて、15分もかかった。看護婦さんが2目で、合計4回目で成功。その後座薬を入れる。朝だけはこちらが何も言わなくても必ず入れる。

 9時にA医師が来た。白血球が2200にまで上昇したので、もう大丈夫だよ、そろそろ食事にしようと言った。その後来る看護婦来る看護婦が、みな白血球があがってよかったですねと言ってくれた。11時から、今日は則が来ないだろうし、午後からは熱が出て動けないだろうからと、今のうちにと、パジャマ一着(ズボンだけ)を洗濯した。

 昼近くに、またうとうとして食事の夢を見た。移動教室の野外バーベキューの夢で、最初からこんなには食べられないと思ったとたんに目が覚めた。昼食から出るのかと思っていたら、出なくてがっかりした。2時にまた座薬を入れた。昼に黙っていても座薬を持ってきたのは、初めてだった。その15分後にまた他の看護婦さんが座薬を持ってきた。多分、昨日の震えの事件が有ってから、慎重になったのだろうと思った。

 4時近くにA医師が再び来た。夕食から流動食を始めよう、明日またエコーを撮ろう、と言いたいことだけ言って、風邪のように去っていった。

 夕方思いがけず夕食前に則が到着。久しぶりに二人そろっても食事を食べた(正確には飲んだ)。


則裕の記録

 昨日から明日にかけて、私の商売の全国大会が東京で開かれている。昨日は開会行事などがあって、それでもなるべく仲間に会わないようにしていたので、5時過ぎには病院へ着けた。しかし今日は分科会なので、沢山の人に必然的に会う。従って、今日は来れるかどうか分からないと前日言っておいた。しかし、洗濯物が溜まっていたので、もって行かざるを得ないと決心して、家を出た。案の定、お開きになってから、福島の人、宮崎の人、兵庫の人もちろんそして東京の人に会った。久しぶりなので、本来一献行かなければならないのだが、義理を欠いて病院に駆けつけた。

 いささかくたびれていて、病院では病室のソファを並べて1時間も寝てしまった。だいぶ順さんの着る物も潤沢になったので、今日は洗濯物を持って帰らないことにする。