7月27日(月) 白血球数500。絶食。


(順さんの記録は8月1日に記載したものです。)

朝、あまりにも寒いので毛布を2枚にした。また体温が上がってくるらしい。間髪を入れずに座薬を入れる。今朝はむくみもどうやらとれてきたようで、朝のおきまりの採血も1回で出来た。何しろ、血管が細いとか言うことで下手な人には針を刺すことができないのだ。おかげで、腕は失敗した注射の後でいっぱいという状況。うまい人は1回で出来るのにこれは運としか言いようがない。

 血液検査の結果、まだ白血球が少ないので皮下注射を後2回追加ということになった。普通ならリバウンドでグンと上がるんですよ、と注射に来た看護婦が言っていたが、私の身体はどうやら一筋縄ではいかないらしい。今日もエコーとレントゲンの検査をした。


則裕の記録

 6時過ぎ寒くなってきたので、氷枕を外す。むくみを少し和らいだようで、採血も簡単に終わる。舌先にぽつんと出来物が出来これが痛い。咳が出るようになる。6時過ぎ再び座薬。1時間ほどするとまた発汗が始まる、8時過ぎA医師来る。白血球数500なので、後2回皮下注射を追加。おかしいなぁあがんないんだよなぁといって首を傾げて帰る。後で看護婦に聞いたところによれば、普通3回で、極端なほどに回復するものだという。10時30分から約1時間半エコーとレントゲンに行く。12時前から再び体温上昇。14時30分座薬。15時30分、消化器内科の医師が来て腹部を診察して帰る。(以上順さんから聞いた話。)

 18時30分頃から再び体温上昇。少し早い気がする。私が買い物から帰ってくるとA医師が来る。憩室炎(けいしつえん)の疑いが濃厚だ。どうも併発したような感じを受ける。憩室は大腸に出来る瘤のようなもので、そこに便がたまると糞石となって腸を傷つける(ほんの数ミリ)ことがある。その可能性がある。ただ、そうでなくて白血球が減少するとそれと同じような症状が起きることもあり、それを見極める必要がある。何れにせよ、治療方針は同じなので、今後も同じ治療を続けていく。憩室は1回目の時に、炎症がおさまり安定したら外来で、腸にバリュウムを入れるかファイバーで見るかして、きちんと調べておく必要がある。というのは、この炎症は2回・3回と起こるからで、2回起きたら3回目は絶対起きるからおさまった時点で手術をすることになる。白血球は500なので注射を追加したが、多分この後グンとあがるだろう。そうすれば栄養剤は外せる。この際痩せて帰ったらどうか。と言った話をした。2週間くらい入院することになるのかという問いには、そんなにはかからないと言うことだった。また肺に水が溜まってきているとのことだが、これについては深い言及はなか った。A医師の感じも、安定してきた風で、最初は僕も焦ったけれどももう大丈夫だと思うよとのことだった。いずれにせよ、「死にそこなったね」というA医師の言葉が印象的だった。