6月27日(土) 初めてのデート。サッカー全敗


 今日は退院以来、初めて病院以外の所に出かけた。所は池袋東武美術館。明日まで開催されているブッダ展を見に行ったのだ。10時からなので1番に出かけたつもりなのに既に沢山の人だかり。若い人もいて、人気の強さにびっくりした。

 パキスタンに行ったときに耳慣れた地名、スワートとかペシャワール、ガンダーラなどが目にはいると、とても懐かしく感じた。あのころは健康なんて考えもせず、そんなこと当たり前のように気にもしないで歩き回っていたのだなあ。

 日本のブッダとは様相が違う、原点のブッダが殆どだった。結局人は目に見える物、形に依存せざるを得ないのだなあという、弱さを見た思いがするが、今の自分にはとてもよくわかるような気がする。

 その後、パルコの8階でニンニク料理を食べてスタミナを付けた。が、やはり久しぶりの外出で疲れた。いや、昨日遅くまで起きて、サッカーW杯の日本対ジャマイカを見ていたせいかも知れない。これで日本は全敗。Hグループの最下位が決定した。若手を中心にチーム作りをと言っていたのに、その中心選手を引っ込めた途端にベテランが点を入れたのが、今回のチーム作りの失敗を象徴しているようで面白かった。
 何れにせよ、これでサッカー狂想曲は幕を下ろす。


則裕の記録

 東武美術館のブッダ展ではかつての、ガンダーラ地方への旅であった、ガンダーラ仏を再び見ることが出来た。ガンダーラ地方というと、例の「ガンダーラ・ガンダーラ・ゼイセイイツア・インディア」という表現に代表されるように、インドのように思う人が多いのだけれども、その殆どはパキスタンに存在する。

 順さんは食事はしたくないと宣うので、だましだまし、最後にニンニク料理の店を見つけて入った。でも、結構食べた。要は気分次第なのだと、悪魔は思う。

 ところでサッカーだが、アジアでもやっとなのだから、結果は仕方のないものだったように思う。川口チェアマンが今後外人の監督を示唆したと言うことを順さんに聞いたが、妥当な考えだと思う。私個人としては、Jリーグ発足前から(もっともジュビロは最初の10チームに入れなかったのだけれども)、つまり前回のWカップ予選当時から応援していた中山がゴールを決めて、歴史に名を残したことで満足している。

 夜、妹から電話がある。だんなさんが来週そうそうには退院できる予定とのこと。声の調子も心なしか、明るいように思える。手術代も心配したよりは安かったようだ。自分の病気についても、セカンドオピニオンを求めようと考えているようで、少し前向きになったように思う。