6月18日(木) 元気が戻った。則はプロレスへ。 


 今日は体が完全に元に戻ったので、掃除洗濯をして過ごした。専業主婦になって、家の汚れがとても気になるが、掃除機をかけるのはすぐに終わってしまう。洗濯も洗濯機に入れて終わってしまう。他の専業主婦はこのあいた時間をどうやって過ごしているのだろうと思うと、パートに出る気持ちがよく分かる。ずっと家にいて家のことしかしない人生なんて、耐えられない。こんなに暇しているのに年金とか税金とかで優遇されているなんて、働いてきちっと税金を納めている者からすると許されないなあ、などと強気の感想を持ったりした。それほど気持ち的にも回復したということだ。

 そんなことを考えているときに学校からの郵便物が来た。栄養士さんからの給食費の返金についてのものだ。3日前には、やはり事務の人から給料の明細書を送ってきた。そういえば学校からの連絡といえばこの事務的な2通だけ。義弟のところには手術後2,3日してもう職場の人がお見舞いに来ているのに、私はお見舞いどころか電話1本、手紙1枚来ない。連絡はもっぱら私から必要なときにしている。現場は忙しくてそんな暇はないのだろうとは思うが、以前一緒だった人(他の学校で働いているバリバリの現役)からは電話や手紙が届く。だから、単に忙しくてということでもないのだろう。

 これは一体どういうことなのだろう?あまりにも近すぎて声をかけるにかけられないという状態なのか、働いていない者に余計な気を使いたくないということなのか?

 ま、いろいろ考えればきりがないから、「しょうがない」という言葉で終わりにしておこう。

 この言葉、病院のサロンの最後の言葉。いろいろ話していても「しょうがないですからね。」という言葉で締めくくることが多いのだ。病気になったのもしょうがない、苦しいのもしょうがない、何があってもしょうがないであきらめるのだ。でも、決して暗く言うのではなく笑いながら「くだくだ言ってもしょうがないですからね。今を受け入れて頑張りましょう。」という意味なのだ。

 明日はまた抗癌剤だ。まただらだらの1週間になるのだなあ。これも「しょうがないです。」だ。

 夕べ遅くに下剤を飲んで、明日に備えた。夜は忘れずに薬を飲まなくちゃ。

 朝は軽く食べたので、昼はしっかりと食べた。夜は軽めに野菜たっぷりスープ。

 明日は先ずK病院へ行く。午前中といったら、10時頃にしてくれと言われた。朝はすごく混んでいるのだそうだ。が、あまりゆっくり来て、会計にも時間がかかるだろうから、やはり9時頃には行こうと思う。その後、O病院へ行くのだが、こちらの予約は1時20分。則に電話で確認しておけといわれたのをすっかり忘れていた。が、ま行けば何とかなるだろう。明日の夜はまた寿司かな。

 終わる頃則が迎えに着てくると言うので心強い。ホントに今の私には則だけだ。


則裕

 今日も仕事はそう順調には進まなかった。おまけに音楽室の空調が壊れて、その修理に来た業者に手間取って、危うく友人との約束に遅れるところだった。さて順さんが書いているように、今日は後楽園ホールにプロレスを見に行った。以前、ブチャリブレ(メキシコプロレス)をみて面白かったので、今度もメキシコからの選手が大挙出場するというので、見に行ったが、興業の主の趣味で運営しているような試合で、全くと言っていいくらいつまらない内容だった。帰り際に、一杯飲んだが、あまりの試合に、私の指南役のプロレスファンの友人は、申し訳ながって、飲み代をおごってくれたくらいだ。

 というわけで、殆ど素面で帰宅した。順さんはこの1週間では一番いい顔で向かえてくれた。明日からの抗癌剤投与にどうやら間に合った感じ。まだまだ順さんの戦いの日々は続く。