6月16日(火) 食べることとの戦い 


 まだすっきりしない。まだ微熱が続いていることもあり、便通もあったのに体は元に戻らない。やはり2クール目ともなると回復が遅いのかもしれん。が、昨日同様食べなければ、と朝食も頑張って食べた。

 病院は今日も空いていて、すぐに終わり。この頃になるとお腹がグーグー鳴りだし、胃腸が動き出してきているらしい様子がうかがえる。そろそろこの気持ちの悪さも終わりかな?と思ったが、高円寺についても変わりはなかった。が、とにかく食べなければと思って、駅周辺をウロウロした。あれも食べたいこれも食べたいと食べ物に対する意欲は出てきたが、いざ、これをと思うものもなく、気持ちと実際はかけ離れている。冷たいものなら食べられそうな気がして、そばとうどんを買って帰った。今日は則が遅いので2食分だ。 だましだまし何とか食べた。ついでに則が昨日もらってきた甘菓子も食べた。これはおいしいと思った。夜はトウモロコシを買ってきてゆでて食べた。とにかく何でも食べたいと思うものは口に入れている。

 放射線はそれほど自覚する後遺症はないが(でもやはり皮膚が弱っているのだろうか。同じ下着なのに、右側にだけ下着の線の跡がつく。)、やはり抗癌剤は参る。これをやるときには本当に病魔と闘っているのだと思い知らされる。が、負けてはいられない。頑張らねば。

 そうそう、病院でいつも喋っているKNさんがあと1週間で終わりだそうだ。この頃辛いといっていたが、それもあと少し、羨ましい。彼女は抗癌剤はやっていないので、今日は大分同情と励ましを受けた。病院はいってみれば患者のサロンのようなものだと最近感じている。そこで情報交換や励まし合いなどをやっていると、気分的にも楽になる。義弟にもこうした場があると病気に対する心構えも違ってくるのだろうに。


則裕の記録

 今日は、また仕事はいろいろあった。いろいろあったが、まぁなんとなく過ごした。午後3時過ぎると気温も上がり、まだ空調をかけるわけにも全体の手前いかず、またからだが少しだるくなった。今日は会議が外であるので、5時15分頃に職場を出る。ギリギリかと思ったが、余裕で間に合った。

 今日の会議はおえらいさんばかりなので(坂本先生=日本のコンピュータ教育のトップに位置づけられる人=や視学官や教科調査官や大学の先生やら)、ただ座っているだけの会議。一度だけ坂本先生に振られて、がらになく緊張して回答する。ただ幸いなことに、文部省の会議室は冷房がかなりきつく効いていたので、春・秋用のスーツが丁度良かったことだ。

 会議は8時前に終わり、9時前には帰宅した。順さんの体調は相変わらず思わしくないが、昨日も書いたように、後は気分を転換することだ。それには、彼女も書いているように、一人での克服よりは他人を介在した方が数段優れていると思う。そろそろ正常に戻っていて欲しいのだが・・・