5月27日(水)放射線治療開始。保護者より生花をいただく。 


 朝、月曜火曜と同じように則を送り出してから、準備をして8時ちょっと前に家を出た。受付時間ピッタリに着いたが、既に何人もの人の診察券が出ていた。

 予約の人、予約外の人、リナック(放射線)のみの人とそれぞれの立場でやってくる。30分ほど待って診察。K医師は傷口を見てから「抗癌剤はどうするか?」と聞くので、今のところ次の分まで予約してある事を伝え、「あとのことはK医師と相談するように言われた。」と言うと、「何回にするかは自分で決めて下さい。」と言われた。それは自分で決めることですと言うのだが、こちらは何を基に判断して良いのか分からないではないか。とりあえず、「私としては次回で終わりにしたいと思う。」と言ったが、それについては何も言わなかった。抗癌剤については、A医師の範疇なのかな。

 診察後、放射線をかける範囲を決定するために、検査着に着替えて別室に入った。この検査着というのは終了までの私専用のもので、着替え室も指定されている。細い診察台の上に乗って、まずK医師が場所を指定し、検査技師がいろいろする間、じっとして動かずに待つ。最終確認をまたK医師がして終わり。胸には範囲を示す赤や黒の線がたくさん引いてある。この作業は3,40分かかってやっと終わった。その後いよいよ放射線。こちらは10分ほどで終わった。会計まで全て終わったのが11時25分。3時間かかったことになる。

 明日からは放射線の治療が始まるのだが、それ以外の検査予約が2つ入ってしまった。1つは、またCT。これは明日9時から。1番の予約だろう。2つ目は、初めてのアイソトープの予約。これはすぐにはとれなくて6月4日の10時半からになる。朝注射をして午後の3時頃の検査になるのだそうだ。その間に放射線ということになるのだが、その放射線は藤原さんのアドバイスの通り午後の1番、1時からということにしてきた。O病院に行くときには変更可能ということだ。毎週水曜日は、この他にA医師の診察がある。

 治療に先立って、看護婦から色々と注意があった。
(1)ブラジャーについては固いのはやめて綿の柔らかいものにすること。下着に付いているタイプのものが一番好ましい。
(2)その上にはこれも綿のTシャツがよい。
(3)皮膚が弱っているので、患部に絆創膏やシッカロール、軟膏などは付けてはならない。
(4)汗をかかないようにすること。かいた場合には速やかにふき取ること。
(5)腕(私の場合は右腕)は出来るだけ動かすこと。この1ヶ月が勝負になる。ただし、むくみが出たら中止する。
(6)入浴は普通にして良いが、患部の線を消さないように注意すること。洗う場合には軽く上からたたくようにし、こすらないこと。温泉は泉質の強いところは避けること。 
(7)生活は重労働さえしなれば、日常生活ですることは全てして良い。食べ物も何でも良い。
(8)確かに今までは病人であったけれど、今は病人ではないので、楽しいと思われることをたくさんやること。生活の充実が一番の治療になる。ただし、放射線治療を受けるだけの体力は残しておくこと。
など。ふーっ。

  本日の会計 2380円也。来週からは定期券を買って通うことにしよう。
家に着いたのは12時15分。やはり疲れた。昼食を食べてからすぐに寝ようと思ったが、忘れないうちにと思ってこれを書く。

 午後、保護者から生花が届く。有り難いことだ。

 1時間ほど昼寝をしてから買い物に出かける。また大量に買ってしまった。

本日の行動記録
04:30 目を覚ます
05:30 検温35,9度
06:00 朝食
07:55 家を出る
08:30 K病院着
08:40 受付をすます
09:25 K医師の診察
09:40 看護婦より詳細説明
10:20 放射線の位置決め
10:45 位置決め終了
10:55 放射線開始
11:05 放射線終了
11:32 S駅乗車
12:15 帰宅
12:20 昼食
13:30 打ち込み
14:00 昼寝
15:30 花届く
15:50 買い物
17:00 打ち込み


則裕の記録

 今日は朝小雨が降っていたが、そのまま自転車で行く。溜まっている発注をいくつか片付けて、金曜日に10分ほど喋る「実践事例アイディア集」第6集の発刊報告の打ち合わせの電話などをする。前年度の教頭(現在は校長)から見舞いの電話を受け取る。校長が知らせたのだろうが、有り難いことだ。

 仕事は順調にこなす。もういつものように、事務室の最終下校は自分にいつの間にか戻っている現実が怖い。6時少し前に職場を出る。職場を出る前に順さんに電話をした。本当はもっと早く電話したかったが、おいそれと電話できるほど暇でもない。無事に終わったことを確認した上で、外での食事に誘う。抗ガン剤と放射線を体験したのだが、一応それなりの抵抗力を示したのだから、一応お祝いをしたかった。

 といっても、我が家の生活ではたいしたことは出来ない。お祝いと言いつつ、その実は回転寿司を食べただけ。二人で3500円足らず。まぁ順さんと二人の家庭の生活程度はこれくらいです。